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もしもの時の備蓄、いただきます

吉田病院 給食です

今年の3月11日で東日本大震災から丸10年となりました。

 

吉田病院では、災害発生時の給食提供の為、非常用アルファ米炊き出しセットを備蓄しています。一斉に消費期限が来るのを防ぐため、1年に数回、少量ずつ計画的に購入をしています。

このたび、その中の1ケースが消費期限を迎えるにあたり、春の消防訓練に合わせて3月1日、炊き出し訓練を実施しました。

 


いつ何どき、どんな災害が発生するかわかりません。

誰でも炊き出しができるよう、今回はいつもの給食スタッフではなく、医事庶務スタッフに参加して実践してもらいました。

箱を開け、手順通りにスムーズに作業すること10分。

 


前回は熱湯で15分だったので今回はお湯を沸かす燃料を節約した設定で、40℃のぬるま湯で挑戦しました。

うまく炊けることを祈りつつ蓋をし、不安を感じながらも通常業務に戻りました。

そして待つこと40分くらい。

 


無事炊きあがったワカメご飯を、昼休みに食堂にやってきたいろいろな部署のスタッフに味見してもらいました。

(事前に告知してあるので、皆さんほぼ、マイ容器持参です)

 

ちょっと固いなぁ。

味はいいね。

災害時、配食されたらありがたいね。

温かいご飯が出たらホッとしそう。

主食のご飯だけでなく、汁ものがあればいいのに。

おかゆでないといけない患者様にはどうしたらいいのかな。

 

今は食堂で食べる人数を制限したり、お互いにマスクをしてない時はおしゃべりしない、といったスタッフ同士のコロナ感染対策を行っているので、以前のようにワイワイしながら食べるというわけにはいきませんが、さまざまな感想をいただけました。

余った分はお持ち帰り用に、ラップに適量包んで配布しました。

 

今回出来上がりが固めになってしまったので、ご高齢の患者様だと食べにくいかもしれません。

次回はもう少し軟らかめに炊きあがるよう、水を増やしてみたらどうか…と考えています。

 

もしもの時の備蓄。あったかさやおいしさも追求できたらいいですよね。

 

ご家庭でも、ぜひ備えてみてはいかがでしょうか。